阿武隈川メイプルサーモンはどのように養殖されているのでしょうか?

生産している魚は採卵から出荷まで、全て一貫して当社施設でおこなっておりますので、生産の履歴もすべて管理が可能です。

メイプルサーモンの採卵

毎年秋から冬にかけての採卵時期に4才の親魚から採卵しています。大きな親魚は12〜15キロにもなります。
1尾からは、約5,000〜10,000粒もの卵(レッドキャビア)が生まれます。

孵化場 円形池

孵化場にて孵化の後、1年目で15~20センチ、2年目で30~40センチ、3年目で50~60センチ、
4年目で60~70センチに成長します。

卵から出産までのサイクル

一般的に流通している養殖サーモンは、卵から出荷サイズまでの生育期間は平均1年半ですが、メイプルサーモンは約4年と
3倍近い長い期間をかけゆっくりと育成します。これも身が締まり、脂の乗った、美味しいトラウトになる要因の一つです。

美味しい阿武隈川メイプルサーモンをつくるための飼育環境と餌

メイプルサーモンの稚魚

 魚の育成は、那須の裾野に位置する当社養殖施設で行っています。養殖に使用している水は、那須連峰を水源とする阿武隈川の上流部から直接引き込み使用しているため水質はとても清涼で、さらに他では例がない程の大量の水を引き入れ強い流水下で養殖しています。
 また河川水は夏期と冬期で1℃~22℃と大きく変動するため、水温の一定な地下水だけで養殖される魚にくらべ、自然環境に近く魚は環境の変化に強い健康な魚に育ちます。養殖はすべて完全管理が可能な養殖施設内で行っておりますので、寄生虫等の問題もなく安心してお使い頂けます。

円形池 円形池

 孵化および稚魚期は、孵化場の室内にある孵化槽(90センチ×5メートル)で飼育します。その後2センチ程度まで成長した魚から順次、屋外の直径20メートルの円形池に移動し育成します。
 円形池は四角い養殖池にくらべ池内の水流が強く、その中で飼われる魚たちは、運動量が豊富で、身のしまった筋肉質の魚に成長します。大きく育った成魚(3年目以降)はストレスの少ない自然に近い素堀の池に移し出荷を待ちます。

ペレット(餌)

餌は自動給餌機と魚の食欲に応じて摂餌できるディマンドフィーダー(自発給餌器)を使い分け、魚の食いつき具合に応じて与えています。餌のペレットも当社の養殖方法に合う様に、飼料メーカーに特注で配合をお願いしてあります。

ペレット(餌)の原料

 魚粉57%、小麦粉、澱粉粉12%、コーングルテンミール、大豆油かす9%、魚油、植物性油、アスタキサンチンなど20%